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精子美味症も大変なんです。 1-1

 誰もいない放課後の教室で、橘ヒロトは机の間を行ったり来たりして考え事をしていた。

 表情を険しく変え、額に汗まで浮かべて困りぎみの表情である。

 時間が気になるのか、さっきからチラチラと時計ばかり見ている。






 しばらくすると、人気のなかったはずの廊下から、女子たちの声が聞こえてきた。

 数人分の笑い声だ。

 よほど面白い話でもしているのか、彼女たちはみな女子高生らしい甲高い声で爆笑している。

 ヒロトは足を止めて、全身を硬直させた。

 教室のドアが開く。

 机に手をついて立ち尽くしていたヒロトが顔を上げると、そこには三人分の派手な女子生徒たちの姿があった。

 彼女らは可愛いと評判の夏服に身を包み、健康的な生足を惜しげもなく披露している。

 もちろん彼女らの教室でもあるのだ。三人は中にヒロトがいることを確認すると、躊躇なく教室へとなだれ込んできた。

 美人揃いの女子高生たち。彼女らの嬉しそうな顔。

 それは見る人によっては爽やかに映ったのかもしれない。

 けれど今のヒロトにとっては、悪魔の笑顔に他ならなかった。

 わずかに見え隠れする、興奮の色。

 それはまさに、これから自分の身に何が起こるのかを如実に物語っているのだから──。


「あ、橘。元気?」



AOI



 ──自分たちで呼び出しておいて何が「あ、橘。元気?」だ。

 ヒロトは、言われた通りに待っていたことを後悔し始めていた。


「じゃあ、さっそくだけど……やっちゃう?」


「あ、やっちゃう?」


「美佐、鍵閉めといて」


「あいよ」


 いきなりだった。

 ヒロトが何を言う間もなく、二人の女子生徒は彼を机に押し倒してしまった。

 背中を机に寝かせ、足先だけを床についた状態にされるヒロト。

 ドアに鍵を掛け終え、美佐と呼ばれた女子が声を上げる。


「ちょっと、私にも残しといてよー?」


「分かってるって」


「そんなに早く出ないよ……」


 ヒロトの上半身を一人が押さえ、もう一人がズボンのベルトを外しにかかる。


「あのっ、ちょっ」


 抗議など聞き入れてもらえないことは分かっていた。それでもヒロトは、声を出さずにはいられない。


「やめてっ、ああっ」


 下半身に取り付く女子生徒の手際は見事の一言だった。

 ベルトを緩め、ボタンを外し、チャックを下ろす。

 一連の行動をあっという間にやってのけ、そしてズボンと一緒にパンツまでをもずり下げてしまったのだ。彼の足首のところまで。


「あああっ」


 青春真っ盛りの男子高校生。彼の下半身は完全に露出させられてしまった。

 現代っ子らしく白くキメの細やかな肌。人並みに生え揃った陰毛。そして最近剥け始めてきた初々しい男性器までもが──取り囲んだ三人の女子生徒の前にさらけ出されてしまう。


「あああ……」


 諦めにも似た呻き声が教室に響く。

 すでに泣きそうになっているヒロトだったが、強気な三人の女子たちは彼の戸惑いなど知ったことではない様子だった。全員がじっとりと興奮に満ちた視線でペニスを見つめている。

 ズボンを下ろした女子生徒は、そのまま彼の片足から衣類を抜き取ってしまった。自由になった両足を強引に押し広げて、自分はその中央にしゃがみこむ。そしてそのまま、下から見上げるように股間を眺め、横になった性器の根元を汚そうに指でつまんだ。


「あああっ……」


 女子の柔らかい指で性器を掴まれたのだ。しかもこの三人はクラスでも派手で有名な三人だった。スタイルもよければ顔もいい。いつも笑って一緒につるんでいる姿は、男子生徒たちの憧れの的。

 性欲溢れる男子生徒の性器は、そんな三人に見つめられているだけでもヤバイのに、さらにじかに触れられてしまうと──もうムクムクと勃起し始めるしかないのだった。

 彼の思いとは完全に裏腹に、どんどんどんどん膨らんでいく男性器。


「うわ、デカくなってる」


「はは、すっげ。こんなスピードででかくなるんだ。うははっ、まだ膨らむ。すごいすごい」


「えー、何これー、風船みたいー。ふしぎー」


 ペニスを摘んでいる女子は、笑いながら指をブルブルと震わせる。


「あああっ」


 そのたびに半勃ちの男性器は先端までが揺れ、快楽が染み出しているのか、ヒロトの口からは喘ぎ声が漏れる。


「うっは、やっべ、これ……」


「ああ、やばいね……」


「でかっ」


 しばらくすると、男性器はビンビンになった。肉が張り詰め、裏筋は隆起し、被っていた皮は全て捲れあがってカリの下に複雑な模様を浮かび上がらせている。亀頭がテカっているのは、我慢汁を分泌させているせいだ。


「すっげ……こんなでかくなんのか」


「こんなの入る?」


「入ることは入るだろうけど、キツそ……」


「こんなんでピストンとかされたらヤバイよね」


「絶対ヤバイ」


「ああ、そりゃセックスで女がヒーヒー言わされる訳だよ……。男のモノがみんなこんな大きかったらさぁ……」


 三人は初めて見る男性器の迫力に当てられているようだった。さっきまでの勢いがなくなり、みな歳相応の可愛らしさを見せている。

 が、


「誰か舐めてみる?」


 股間の女子がそう言うと、またしても三人はヤンチャ少女へと戻っていく。


「えー、やだー」


「やだっつっても、舐めないと精子の味分かんないじゃん」


「えー、でもぉ……」


「ねーねー、何か先から汁出てない? これは精子じゃないの?」


「それカウパーだよ。カウパー氏腺液。まぁ我慢汁だね。舐めてみたら? 一応それでも妊娠できるっていうんだからさ、多少は味するかもよ」


「マジ? じゃちょっといただこうかな」


「えー? やんのー?」


 美佐と呼ばれた少女は物怖じしない性格なのか、非常に積極的だった。目を輝かせてペニスを眺め、もう片時も待てないかのように前に進み出る。


「ああ……やめて……」


 性器をこれほど勃起させていては、何を言ったところでどうしようもない。

 その上、ヒロト本人にしても、クラスメイトの女子に舐めてもらえるなら最高だと思い始めていたのだ。最初にあった戸惑いや嫌悪感は、興奮と快楽にすべて押し流されてしまっていた。

 美佐がその美しい指で肉棒を受け取り、口に唾液を溜め始める。

 そして、片手で髪の毛を押さえながら、ゆっくりと顔を近づけてきた。


「うあああ……」


 女子高生が、にちゃあと音を立てて口を開けた。口内で粘膜の糸が伸びている。

 濡れ光る愛らしい舌が突き出されたかと思うと──それは一瞬の後にヒロトの勃起へと密着していた。


 ニチュ……。


 ヒロトの我慢汁と、美佐の唾液が混ざり合ういやらしい音が聞こえた。

 他の二人は言葉も忘れて、至近距離からその様子を観察している。


「ん……んむ……」


 亀頭先端で何回か舌を回し、唾液を馴染ませていく美佐。

 大量の唾液は、すぐに勃起の中ほどから、彼女の指が巻き付く根元にまでドクドクと流れ落ちていった。


「うあ、うあ……うわあああ……」


 じゅる、じゅるる、じゅるるる……。


 美佐は唇の内側を亀頭に押し付け、音を立てて我慢汁を吸い立てる。味を確かめるように口の中をモゴつかせ、そして一瞬の後に嚥下。


「どう? どんな味?」


 三十センチほどの距離でガン見していた少女が尋ねる。すると美佐は、


「おいし! 何これ!」


「嘘ぉ……」


「ホント、ホント。ちょっともう一回!」


 ちゅるるる、ちゅるるる!


「はうあっ!」


 またしてもすぼめた口で、先っぽから出ている汁を啜る。

 ヒロトは官能的な刺激に、男性器をビクビクと動かしてしまった。


「うわ、やっぱおいしい。何だろこのうまさ。今までにない味。めちゃくちゃおいしい」


 美佐が垂れた唾液を手で拭きながら言うと、股間に陣取っていた少女は、


「でしょ? だから言ったじゃん。これが精子美味症なんだって」


 自慢気に言うのだった。


「橘が精子美味症ってホントだったんだ……」


 一人乗り気ではなさそうだった少女も、今ではらんらんとした目でヒロトの肉棒を眺めている。その口はだらしなく開いて、自分も早く味わってみたいという感じである。


「ちょっともっかい舐めさせて」


 次はどっちが舐める? そんな雰囲気を割って、また美佐が勃起に口を付ける。

 今度は亀頭全部を口内に含んで、中でレロレロと舌を動かしていく。


「あはっ……」


 生温かい舌がネットリと亀頭に絡みつく感触。

 全身が女の子の口の中で撫で回されているような錯覚に陥り、ヒロトは思わず腰を浮かせた。


「ちょ、待ってよ。独り占めはなし! 順番、順番!」


 股間の少女が美佐の身体を強引に押しのけて、もう一人にも相談することなく──女友達の唾液で濡れた、その肉棒にむしゃぶりついた。

 そしてじゅるじゅると音を立てて一通り吸引した後、


「ホントだ、カウパーもうめぇ!」


 驚いたように顔を上げる。


「ちょ、私にもちょうだいよ……」


 最後の一人が涙目で言うと、少女は根元をしっかりと持ったまま目で合図した。


「ほれ」


「やったー。ありがと。あ、ごめんね橘。ちょっと我慢しててね。味確かめるだけだから……はむっ……」


 これで三人目。

 またしても生温かい口内の感触に性器を包まれ、ヒロトは肛門を収縮させて気持ちのよさにもがく。


「あはっ、はっ、あはあっ……」


 じゅるじゅるじゅるじゅる。


 さっきまで尻込みしていた態度が何だったのかというぐらい、彼女のフェラチオは激しかった。先の二人でもやっていなかった方法で、ヒロトの勃起を刺激していく。

 今やヒロトのイチモツは、彼女の口に根元まで収まって見えなくなってしまっていた。


「直子アンタ、ディープにいくねぇ……」


「苦しくね?」


「んむふ……んむふふふ……」


「何言ってんのか分かんねぇよ」


 他の二人も口元をテカらせ、次のチャンスを今か今かと待ち構えている。

 もはやヒロトの男根は、三人に順番待ちされているオモチャでしかなかった。


「ぷっはぁ! これうまい!」


 数分後、顔を上げた直子が満面の笑みで叫ぶ。

 ヒロトはクラスメイトの三人にフェラチオをされ、彼女らの唾液にペニスを光らせ、快楽に放心するしかなかった。





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[ 2011/12/05 19:02 ] 精子美味症も大変なんです。 | TB(-) | CM(-)
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